輪は断ち切られ平行線へ

・編み込まれた感情
・いない、いらない
・海はいつでも青かった
・絵の中で踊ろうか
・置物が粉々になった日

・軽々と越えて何処かに行ってしまうから
・気の毒とか思ってない癖に
・口紅の赤なんて似合わない
・検査を始めましょう
・壊れる前に殺してよ

・錆びついた友情
・舌を噛み千切ったならば
・裾を引かれて下を向いた
・世界崩壊の音がする
・それを人は嫉妬という

・淡々と消化する日々にさよならを
・血のついたラブレター
・月の見えない夜
・照らされたのは隣の君だけ
・鳥でさえ翼がなければ飛べないのです

・慣れ切った馴れ合いショー
・苦いナニカを飲み込んだ
・拭いきれない違和感
・眠りについた神様
・野良猫が轢かれる様をただ見ていた

・春がきても咲かない桜
・火に触れてついた傷跡を撫ぜた
・古臭い箱の中
・変に着飾ったお人形
・ほら、狂ってきた

・周りなんて知らないわ
・実は落ちてぐちゃぐちゃ
・結ばれたのは私じゃなくて
・目から零れおちた水滴
・もっとこっちをみて?

・優しいんだね、君は
・許せない、許したくない
・揺りかごに揺られ夢をみた

・楽になりたいのならば
・陸に上がった人魚姫
・留守だと告げた機械音
・冷酷な言葉しか吐けないのですか
・論理も倫理も関係ない

・輪は断ち切られ平行線へ